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「声なき声」ということばがある。「声なき声」さえなかったのが二十四年前の広島市民であった。その時の広島、そこには死と絶望と、それを蔽う暗黒の「無」だけがあった。この広島の悲惨事は筆にもことばにも述べつくせるとのではない。(序より) 第一編 被爆体験 第二編 被爆者と市民の生活史 第三編 被爆者救援と平和への努力 五味伸之です。記憶の扱い方の演劇を作っています。 この本は、広島は「プレイバックシアター ゆめみるきかい」という公演を行う時に読んだものです。 その時参加した、広島演劇祭は「これまでとこれから」という、過去と未来を考えるテーマでした。 観客の体験した出来事をその場で再現する演劇:プレイバックシアターで、広島のこれまでとこれからを考える。広島育ちの僕にとって、「原爆」ということはどうしても考えることでした。 是か否か、僕は徹底的に否です。 近年、 被爆者の方々が次々にお亡くなりになり、実際的な核の脅威というものを感じる日々です。 今の不穏を壊すためだけに愚かな選択はしたくないものです。 これまでと、これからを考えるのにいかがでしょうか? 昭和44年8月6日第1版第1刷発行 広島平和文化図書刊行会編 古本の状態:普通〜悪目
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